2019/7/10
mikeyを履きはじめて、変わったことがふたつあります。ひとつめは、前よりも天気を気にするようになったこと。革靴だから湿気は厳禁。雨が降らないかどうか、念入りに気象情報を見るようになりました。なんとなく、大人になったという感じがします。
でも、予報が外れる場合もあるし、専門家でも予想できないようなゲリラ豪雨に見舞われるケースもあります。それに備えて常にレインカバーを持ち歩くようになったことが、ふたつめの変化。
これは日本の雑貨メーカーが立ち上げた〈ALL DAY ALL DRY〉というブランドのプロダクトです。小さく折りたたんで持ち運べるし、そのわりにはソールがかなり頑丈なので、かなり重宝しています。
(旅行先へ持っていきたいけど、途中で雨が降ったら困る。でも、わざわざ予備の靴を用意するのもちょっと……)という悩みも、これを携帯しておけば一発で解消です。
「そこまでして、履きたい?」という声が聞こえてくる気もしますが、そう、そこまでして履きたいのです。
2019/7/25
ネットショッピングを楽しんでいたらblueoverのバナー広告を発見。「相変わらず、シャレてるなあ」などと見ていたら、「サイズ交換 1回可能」という文言が目に入ってきて驚く。さらに、往復の送料もメーカーが負担。
靴をネットで買うのはちょっと不安だから、購入者としては助かります。とはいえ、この施策によるメーカー側のコストは少なくないはず。つい、買い物をするのも忘れて、その意図について考え込んでしまいました。
たぶんですが、「自分たちのものづくりに自信がある」ということだけじゃなくて、「正しいサイズの靴を履いて、快適に暮らしてほしい」というメッセージが込められているような気がします。おそらく、そう大きくは間違ってはいないと思いますが(今度、聞いてみることにします)。
2019/8/13
mikeyを使いはじめて2ヶ月が経過。メモを見返してみると、その間に21回も履いていました。だいたい3日に一回のペースですね。ここをひとつの区切りとして、良かったところと、気になるところを振り返ってみました。
いちばん素敵だなと思ったのは、足元の印象がビシッと決まるところ。Tシャツにデニムみたいなカジュアルな格好でも、これを合わせるとずいぶん雰囲気が引き締まります。もちろん、シックなジャケットスタイルにもしっかり調和してくれますよ。
しっかりといえば、この靴の履き心地の良さにも感心しました。今まで経験したことのないホールド感だったので、最初は足を傷めないかを心配しましたが、まったくの杞憂でした。革の靴だから、だんだんと自分の足の形に馴染んでくるんですね。
タウンユース用に硬度を設計したというソールも秀逸。僕は扁平足気味なので、わりとすぐに疲れてしまうんですが、おかげさまで街歩きがはかどりました。「足が疲れにくい」という謳い文句のスニーカーをいくつか持っていますが、そのどれよりも快適で、ついニコニコしてしまいます。
一方で、常に水濡れに注意しないといけないのは、あまり革靴を履かない身としてはけっこう大変でした。防水スプレーやレインカバーである程度はフォローできますが、それでも気をつかいます。
あと、足は痛めませんでしたが、靴ずれには悩みました。特に履きはじめのころは大変だった……。このあたりは使っているうちに馴染んでくるので、あまり心配ないと思いますけど、下ろしたての時期は注意しておいたほうがいいと思います。
うん、2ヶ月使ってみて、気になったところはこれぐらいですね。
真夏のピークも去って、そろそろ秋がやってきます。もうすこし涼しくなったら、旅行やアウトドアに精を出そうとあれこれ計画を立てています。
靴選びの大切さ、靴を育てていくことの楽しさ、そのほか色々なことを教えてくれたmikeyに、色々な景色を見せてあげたいなと考えています。あちこち歩き回ると思うけど、これからもひとつよろしくね。
- 渡辺平日(Heijitsu Watanabe)
- 日用品愛好家。美しい道具や民藝品の話題に反応して振り返ります。
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