ブルーオーバーのスニーカーにはシンプルな靴下だけじゃなく、カジュアルで少しスポーティだったり、カラフルな靴下も好相性だと、ブルーオーバーデザイナー渡利のスタイリングを見て気付いた我々は、ブルーオーバーとの組み合わせを楽しめる<上質だけど少しカジュアルかつスポーティで、ブルーオーバーにしっくりくるオリジナル靴下>を開発することに。
ニットウィンの西口さんに要望を伝えてファーストサンプルを作ってもらった前編に続き、後編ではより理想のブルーオーバーソックスに近づけるまでの試行錯誤から完成までを、スタッフの江川がしたためます。
一言コメントはデザイナー渡利です!
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ファーストサンプルからセカンドサンプルへ
ファーストサンプルを実際に履いて試して気付いたことは、以下の通り。
- ファーストサンプルでの気付き
- ・男性が履くと生地が伸びて、薄くなっているように見える
- ・リブが細かったりと、理想とするカジュアルな雰囲気が足りない
西口さんにこの2点を伝えると、どうやら原因は「ゲージ」にあることが分かりました。ゲージとは、編み目の大きさのことなのですが、確かに最初の打ち合わせでは、こちらから特にゲージについて要望していません。この編み目の大きさことゲージを大きくすれば、カジュアルな雰囲気が出てくる。と、同時に使う糸の量が変わって値段が高くなってしまうとのこと…。
ここで、値段が高くなるならイメージとは違うけどゲージは今のままで妥協しよう…という訳には、勿論いきません。多少贅沢仕様になろうとも、セカンドサンプルではゲージを大きくしてもらうことにしました。
ローゲージにすることで、ふんわりしてカジュアルな感がでればいいけどねー
ゲージを調整したセカンドサンプルが到着
おお~!これは確かに。ゲージ一つ変わるだけで、ファーストサンプルとは明らかに雰囲気が異なります。きめ細かいハイゲージのファーストサンプルに比べて、セカンドサンプルはふんわりとしたローゲージ。カジュアルな雰囲気が出てきました!
ファーストサンプルでは履いた際に伸びて透けてしまっていた部分も、ローゲージだと気にならなくなっています。ちなみに、西口さんの機転で足裏のスポンジ部分が少し伸びているのも、ディテールではありますが、見た目と履き心地に大きな影響を与えています。
ゲージを調整したら、一気に理想の雰囲気に近づいてきたわ!
あとは肝心の糸色を選んで、最後にマークと丈の長さの調整やな。ローゲージにしたことで、期せずしてマークが大きくなってしまったけど、これくらい大きい方が良いかも
カラフルな糸の見本帳。この中から5色選んで、最終サンプルで確認することに。マイキーの定番カラーと突き合わせて、しっくりくる糸色を選びました。
- 最終サンプルでの要望
- ・マークの横サイズはそのままに、比率を調整する
- ・丈を長くする
- ・カラー展開の確認
ついに、最終サンプルが到着
マークの比率、カラー展開、そして質感まで。どこをとっても申し分ない最終サンプルが到着しました!
ブラックとホワイトは使いやすさを重視しながらも、ブラックには蛍光の青、ホワイトにはネイビーのbマークを入れて、ワンポイントにしています。
カーキ、オレンジ、イエローはスタイリングの差し色にぴったりの、ハッとする配色です。
ちなみに、サイズ展開は23~25cmと、25cm~27cmの2サイズあります。
サンプルを並べてみると、少しずつ仕様が変化していることが分かります。最終サンプルでは、bマークのデザインも調整しました。
実際にマイキーと合わせてみても、当初のコンセプト通りブルーオーバーの新たな一面が垣間見える出来栄えになりました。
私、オレンジとイエローがお気に入り!マイキーとの組み合わせが本当にバッチシです!
靴下の履き心地も最高で、夏でも全然履けます。ここまで快適なのはびっくり!
ブルーオーバーの靴のシンプルさと素材感に、この靴下は本当に合わせやすいですねー
今回靴下の開発に携わってみて、ゲージ一つ変えるだけでこんなに印象が変わるのかと驚きました。ニットの世界を流石の手腕でアテンドしていただいた西口さんに感謝です。
わたしも先行してサンプルのオリーブを履いているのですが、足裏のスポンジがふわっとしながらもしっかりと支えてくれて、とても気持ちのいい履き心地。他のスタッフがイエローを履いていているのを見ると、合わせやすそうだし可愛い! 次はイエローを狙っています。
ブルーオーバーファンの皆さんにも、是非この<b_OFFICIAL COTTON RIB SOX>とブルーオーバーの組み合わせを楽しんでいただけたらと思います。